
The Japan Cup (ジャパンカップ)2019年 Winner

受賞者:スピリット百瀬 (Spirit Momose)
The Japan Cup (ジャパンカップ)2019年 各受賞者


ベスト・クロースアップ・マジシャン受賞者:高重翔
1992年5月26日生まれ。山口県出身。13歳の頃、TVで見たマジックに影響を受け、マジックを学び始める。同年、山口県宇部市の綿田敏孝氏に師事。山口高等学校時代に、地元レストランでマジシャンとしての活動を本格始動。山口大学に進学してからは、湯田温泉(山口市)のバーで、演技経験を積む。2014年から湯田温泉街での路上パフォーマンスを始め、街の名物パフォーマーとなる。2016年、プロ・マジシャンに転向。2017年、FISM ASIA 2017に日本代表として参加。クロースアップ・パーラー部門で第3位受賞。翌年、FISM 2018にアジア代表として参加。同部門で第3位受賞。クロースアップ部門としては、24年ぶりの日本人受賞者、パーラー部門では初の日本人受賞者となった。マジックに関係する基礎力、実戦経験、オリジナリティーの三要素、全てが充実しており、今後の活躍が期待される。
著述放送文化賞受賞者:日向大祐
東京大学大学院卒業(2003年)。現千葉大学客員講師。マジシャンとして活躍(Blackpool Magic Conventionのコンテスト(クロースアップ部門)にて優勝(2009年)するなど)。その一方で、マジック関連の著作(書籍、講演、ショーの制作)に精力的に取り組む。書籍は「3分で心をつかむ かんたんマジック」(2012年、KADOKAWA)、講演は「奇術心理学」(2006年、慶應義塾大学特別講座講師)など。ショーの制作に関しては、2011年から小劇場でのソロ公演活動を精力的に行っており、2018年6月に上演された「シアトリカルマジックライブvol.7 POP -Piece of Paper-」には11回の公演で1000名の観客を動員した。マジックに演劇、インプロ、パントマイム等の表現を融合させたその独自のスタイルは、高く評価される。氏が提示する新しいプロ・マジシャン像は、多くの後進に多大な影響を与えている。
功労賞受賞者:ART COMPLEX 統括プロデューサー 小原 啓渡
1982年、同志社大学法学部中退。その後、様々な形で舞台 芸術全般に関わる中で、1999年、京都に「アートコンプレックス1928」をオープン。 2012年4月、同施設にて、「ギア-GEAR-」を開幕。100席の小劇場にもかかわらず、「日本の小さな劇場でもできるロングラン公演」を目指した結果、2018年12月、観客動員数20万人を達成。2017年12月、千葉ポートシアターで、「ギア-GEAR- East Version」を開幕。これも2018年11月に、300回公演を達成。2018年6月、大阪で「イリュージョンミュージアム~幻影博物館~」を企画。ナマで見るマジックの楽しさを一般の方々に発信する一方、日本の多くの若手マジシャンを再教育し、彼らに安定的な活躍の場を提供され続ける人物は国内では過去に例がなく、その業績は高く評価される。著書に「クリエーター50人が語る創造の原点」(2005年、論創社)がある。